平賀農園の栽培の仕方は、農薬(殺虫剤、除草剤)と化学肥料は一切使わない方法で、このやり方で30年になろうとしています。現在使っている資材は、有機JAS法で認められている忌避剤や、肥料でも有機JAS法で認められているもののみです。数年前からになりますが、天然のミネラルや、作物が持つ本来の力、特徴を十分に出す事が重要だと考え、さんご礁の化石の粉末や核酸(酸化還元酵素)を散布しております。悩みの種はやはり雑草と病害虫です。除草は除草機の他は手取り除草に頼るしかなく一番の問題です。病気に関してはミネラル等のお陰か壊滅的な病気にはかからなくなったようです。それでも、殺菌剤に頼れば間違いなく収量が増えると分かっている作物もありますが、その様なものは一切使わずにやっております。その他では、味にも力を入れていまして、時間の許す限り”味”の出る肥料を配合(大豆の煮たものをよく使っています)し、まいています。あと、極力消費者と直接会話する機会を持ちたいと思い、直売所(帯広)での販売もやらせて頂いております。そんなこともやったせいか、少数ではありますが、平賀農園のカブなどを指名買いして下さるお客様ができたことが、野菜作りのやりがいとなっております。このやりかたになった経緯ですが、農薬の恐ろしさを身をもって体験したのもありますが、一番のきっかけは”本物”の野菜を作りたいと思ったことです。現代農業という本からの受け売りになりますが、”食育”は知育、徳育、体育の基礎になるものである。という記事がありまして、まさにその通りだという思いになったのです。慣行農法で食育が完全に成り立たないとはおもいませんが、このままではどうなってしまうのだろう?と考える様になったからです。